【ジョイゾー社員数珠つなぎインタビュー】 四宮靖隆 「SIで疲弊した自分だからこそ伝えたい、楽しいシステム開発とは?」(後編)

前編:「だれも幸せにならないシステム開発なんてやりたくない」情シス時代とSI時代に見た疲弊したシステム開発の世界

後編:「プロ同士で生み出せる熱量で、世の中を楽しくしていきたい」

−さて、後編はサイボウズさんと四宮さんのお付き合いの歴史や、kintoneへの期待から生まれたシステム39について、詳しくお聞かせ下さい。
情シス、SIと経験して、3社目に転職した頃kintoneと出会われましたが、初めてkintoneを見た時にどんな印象がありましたか?

四宮:3社目に在籍中に、開発中のkintoneをサイボウズさんに見せていただく機会があったんです。当時は2009年、これからはクラウドの時代が来るのは間違いないという思いがありました。
特にAWSを見て実際に触ったときの衝撃が大きかったです。だからいつかは、クラウドのビジネスがやりたいと考えていました。
kintoneを見て、感銘を受けました。
もともとデヂエが好きで、業務システムが誰でも簡単に作れる。デヂエのクラウド版があれば絶対にいけると思っていました。
そんな中、あるきっかけでkintoneのベータ版に触れる機会があり、kintoneを使ったビジネスがしたいと思ったんです。
そんな中で、3社目は1年で辞めて、すぐにジョイゾーを立ち上げました。
—ためらいがない…!

四宮:結構せっかちなんです(笑)
機を逃したくなかった。独立後はまだkintoneはリリースされていませんでしたが、リリースと同時にメインビジネスをkintoneにすると決めました。
今ならkintoneビジネスのトップベンダーに慣れるチャンスがあると。kintoneがリリースされたばかりの頃は、ブログを使って、kintoneに関する情報発信を毎週行いました。
kintoneでビジネスをしようと思っている企業は、まだどこにもいないような頃です。
だんだんkintoneでGoogle検索すると、自分のブログ記事ばかりが出て来るようになっていきました。情報発信を続けていくうちに、お客様の問い合わせが少しずつ増えていきましたね。
—地道なPR活動が身を結んだのですね。
 サイボウズさんとは、2社目のSI時代からお付き合いがあったんですよね。

四宮:そうです。2社目で主に官公庁さまに対し「サイボウズ ガルーン」の導入の支援を行ってた頃に出会いました。
それこそ、kintoneのプロダクトマネージャーである伊佐さんとは、この頃からの付き合いですね。
もう15年近くになります。他にも、たくさんのサイボウズの方々とお仕事させていただきました。

−「開発中のkintoneを見せてもらって…」とお話されていましたが、メーカーさんが社外の方に対して、開発初期段階の製品を紹介するなんてこと、普通あるのでしょうか。四宮さん、とても信頼されていたように聞こえてきます。

四宮:そうだと嬉しいですね。2社目のガルーンの導入に携わっていた頃から、サイボウズさんと良いパートナーシップを組みたい、と思って仕事していました。
数々の修羅場のような案件も一緒にくぐり抜けてきました。
基本的に自分は、人から頼まれたことに対しては、NOと言わない信条なんです。できることはやる、できないときにはできる方法を探すようにしています。
—NOと言わず、頼まれごとをやりきる…なかなか難しいと思うのですが、どんな心がけを持って、お仕事をされているのですか?

四宮:自分のできることを明確にして、相手に頼るべきところを頼ることですかね。
ビジネスパートナーに上下関係はないですし、お互いにプロですから、プロ同士知恵と能力を出し合って問題解決していこう、という姿勢を大事にしています。
それは、システム39でご一緒するお客様に対しても求めますね。お客様には業務のプロとして参加していただき、ジョイゾーのメンバーと一緒になって問題を解決していってほしいんです。

—問題を自分ごと化してこそ、解決すべきポイントが見えてくるのかもしれないですね‥。
システム39は、ジョイゾーを立ち上げから2年後にリリースされますが、そのアイデアには、いつどのようにして行き着いたのでしょうか?

四宮:システム39は、ブラビオ株式会社の町田さんと新しいSI開発の仕組みを作りたいと話していたのがきっかけです。
お客様とお話しながら目の前でシステムを作り、すぐに納品して試して使っていただく、上手く行かなかったら作り直して再度納品する、トライアンドエラーを繰り返して業務の課題を解決する…。そんなシステム開発こそが求められているのではないか、という話をしたんです。
「kintoneなら、自分たちで思い描いたサービスを実現できるのでは」と思い、一緒にシステム39を企画し、2014年6月ににリリースしました。
—お客様の反応はいかがでしたか?

四宮:システム開発のスピード感が全然違う!と評価いただきました。
その場で意思決定し、どんどん進めていけることが、爽快に感じられるようです。システム39は、お客様と一緒に問題解決していくスタイルなので、お客様にも、大変さや厳しさが求められる場面もあります。
でもだからこそ、満足感も高まるし、楽しいんだろうなと思います。熱くなりすぎて、お客様とケンカしたこともありますよ。
—四宮さんが喧嘩することなんてあるんですね

四宮:でもそれだけ、お互いが問題解決に対して真剣だったということですよね。そのお客様とは、最終的にはいちばん仲良くなりました。今でもたまに飲みに行ったりします。
他にも、「システム39」は、中小・零細企業の方にもITの価値が伝わっていくところにとてもやりがいを感じています。今までは業務システムを作るとなるとすぐに数百万の開発費がかかったり作るのに数ヶ月もかかるのが当たり前でした。
また、昔から人月という金額の出し方にも疑問を持っていました。
人を増やして時間を増やせば金額が増えっておかしいですよね?良いシステムが早くできることにこそ価値があってそこに対してお金をもらうというのが当たり前だと昔から思っていました。
その経験を踏まえても、システム39は関わる人を幸せにできるサービスだと心から確信できています。
—今後はどうしていきたいですか?

四宮:kintone、そしてシステム39に注力していくことはもちろんなのですが、それは企業理念である「Enjoy IT,Enjoy LIFE」を実現するための手法にすぎないので、IT を軸に様々なやり方で、世の中を楽しくしていくことにチャレンジしていきたいですね。楽しむことを大事にしていく会社にしたいです。

—四宮さんにとって「楽しむ」ための必要条件ってなんなんでしょうか?

四宮:プロ意識を持つこと、そして関わる相手のメリットを考えることでしょうか。楽しさの中にも緊張感を持っていないと、だらけてしまいます。
私たちは、業務システム開発のプロとして、目の前の相手にどうお役に立てるかを常に考えています。だからこそ、お客様には業務のプロとして、サイボウズさんにはソフトウェア開発のプロとして、弊社と向き合ってほしいなとも思いますね。プロとして向き合い、そこから生み出される熱量こそが、「楽しさ」につながるエネルギーなのではないでしょうか。
−厳しさから生まれる熱量があるからこそ、ジョイゾーの楽しさと温かな雰囲気があるのでしょうね。ありがとうございました!

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