kintoneビジネスを始めた理由

JOYZOは本日より10期目に突入です。
2010年12月に一人で立ち上げ、ドラクエのように少しずつ仲間が増え、9期を終えた時点で11名の仲間とkintoneという市場で冒険を楽しんでいます。

JOYZOはkintoneリリースと同時にkintone専業SIerとして事業を進めていますが、「なんでkintoneのビジネスを始めたんですか?」と聞かれることも多いため、私がkintoneビジネスを始めた理由というのをまとめてみました。

kintoneとの出会い

自分は社会人生活の9割がサイボウズに関するビジネスに関わっていました。
最初はサイボウズガルーン1の構築から始まり、ガルーンシリーズの構築支援、APIを使った連携システムの開発などに携わり、それ以外にもサイボウズOfficeやデヂエ、メールワイズなどサイボウズ製品はほぼ全て触ったことがあると言っても過言ではないです。
 ※未だにガルーン1.5のインストールはマニュアル無しでできると思います(笑)

kintoneはまだジョイゾーを設立する前に「新しいサービスを開発する予定で一度意見を伺いたい」ということでサイボウズさん(当時本社は水道橋)に呼ばれα版を見せてもらった事が最初の出会いでした。もちろん、このときはkintoneという名前ではありませんでした。
その時見せてもらったのは今のkintoneの面影は何もなく、ややAccess風な作りだったのを覚えています。
自分は元々WebDBの可能性を感じ、クラウド版デヂエのリリースを待望していたので、見せてもらったα版の完成をワクワクしていました。

次にkintoneと再会したのはkintoneリリースの1年くらい前で、ある金融系企業にガルーンの提案でサイボウズの営業さんと訪問した際、要件的にガルーンでは難しいとなり、サイボウズさんからkintoneという新しいサービスのリリースを予定しているという話を出した時でした。
この時kintoneはまだベータ版であったので実際の構築で私が関わることはありませんでしたが、サイボウズの後迫さんと共にスーツを着て何回か顧客訪問をしたことは強く覚えています。

事業をkintoneビジネスへ完全シフト

JOYZOは2010年12月に設立しました。法人といっても従業員はゼロでの設立です。
それまでは長く独立系SI企業でシステム開発やネットワーク構築などをやっていたため、メインスキルとしてはSIしかありませんでしたが、正直設立当時はSIは絶対にやりたくないと思っていました(笑)

SIといっても情報系にいたため基幹システムのSIほどブラックな環境ではありませんでした。ただ、周りを見ると、「いつまでたっても完成しないシステム」、「システム納品後の顧客とのトラブル」など、お客さんにとってもSIerにとっても何もいい事がない状況をみていて、正直これをビジネスとして続けていく気持ちにはなれませんでした。

とはいえご飯は食べないといけませんので、設立当初は前職からの仕事を中心に受託開発やガルーンの構築、カスタマイズ開発などを行なっていました。
ただ、せっかく独立をしたのだから、何か新しいビジネスをやりたいとはずっと思っていて、そこで注目をしたのが「クラウド」でした。
当時はクラウドという言葉がで始めた頃で新しいもの好きの私はクラウドに興味を持ち、色々と調べていましたが、その時一番衝撃を受けたのがAWSでした。

新卒からインフラ畑にいた経験もあったので、Webコンソールからボタン一つ、ものの数分で自分が使いたいサーバーができあがるインパクトは今でも忘れられず、しかも料金は従量課金のため、初期投資はほぼゼロでスタートできる。

「これがクラウド!!!これからはこの世界だ!!」と強烈に感じたことを昨日のように覚えています。

AWSの事業を始めようかとも考えたのですが、その頃はサーバーワークスさんなどすでにAWSビジネスを立ち上げられた会社があり、今から一人で始めても後発でとても追いつかないなと思い、諦めました。
そんな中、サイボウズさんがクラウド事業に進出する聞き、サイボウズ製品に詳しい自分にとってはまさに渡りに船で、ここに乗らなくてどうするという気持ちでした。
そして、2011年11月にkintoneがリリースされました。

リリース当初のkintoneはまだルックアップすら機能として実装されていない状態でもちろんAPIなんか存在していませんでした。
そんな中、青色のSFA移行案件などを請け負ったこともありましたが、今考えるとよくやっていたなと思います(笑)

ただ、kintone案件を請けていき、WebDBとしての設計思想やUIを見て、「kintoneは絶対に今までにはないサービスになる」、「kintoneであれば、お客さんがほんとうに喜ぶ「使えるシステム」を作れるんじゃないか」と直感的に感じました。
kintoneであればやりたいと思っていなかったSIを楽しくできるかもしれない。今まで自分がもやもやしていたダークなSIというのを無くすことができるんじゃないかとも感じました。

そして、当時社員1名、アルバイト1名の3名体制ではありましたが、会社の事業をすべてkintoneビジネスに転換すると社内に宣言をしました。

kintoneに賭ける思い

kintoneにコミットした理由はもう一つあります。

それはサイボウズさんのそして青野社長のkintoneにかける思いと実行力です。
クラウド事業へのシフトを発表した場で青野社長は「自分の残りの人生をすべてkintoneに賭ける」と言われました。
そしてクラウドのインフラ基盤もすべて自社で構築運用し、サービス基盤としてもAWS同様、Webブラウザからボタン一つ、数分でサイボウズOfficeやkintoneの環境ができあがる仕組みを作りました。

当時、ビジネス系クラウド企業といったらAWS、Google、Saleforceなど外資ばかりで国内企業でインフラ基盤からクラウド基盤を作り上げているのはサイボウズさんしかありませんでした。

青野社長の覚悟を聞き、後戻りできない投資でインフラ事業を立ち上げたのを見て、自分も共に日本だけでなく世界にkintoneをはじめとしたサイボウズクラウドを広めていきたいと強く思いました。

対面開発サービスとしてリリースしたシステム39という新しいSIやkintoneプラグインの有償販売、チャットボットを自作できる「Joboco」など様々なkintone関連サービスをリリースし、事業も順調に伸びてきています。
しかし、kintoneの可能性はまだまだこんなものではありません。

kintoneは導入社数12,000社を超えており、アメリカ、アジアとグローバルにも進出をしています。
kintoneの導入社数も順調に伸びているとは思いますが、クラウドビジネスとしてはまだ母数は少なく、桁が1つ違うわけなので、まだまだポテンシャルはあるわけです。

こんな楽しそうな世界でビジネスができるのはとてもワクワクしませんか?

kintoneへの今後の思い

なぜわたしがkintoneのビジネスに魅力を感じたのか。
最近はSIerではなくkintoneの利用ユーザー自らがkintoneでシステムを構築し自社の業務改善を実現されています。
確かにkintoneは業務改善を実現するツールとしては最適であることはまちがいありませんが、「kintone = 業務改善ツール」という印象が強く広がる部分に自分の中でどうも引っかかる部分があります。

もちろん、kintoneは中小企業に安価なライセンス費用でかんたんに業務システムを導入できるサービスであり、10万社、20万社の業務を改善するツールになっていくのは間違いなく、「kintone = 業務改善ツール」というところには肯定しかありません。

そして、kintoneはSI無くしては拡がっていかないという持論が私にはあります。
100%以上のパフォーマンスを出すためにはkintoneの機能強化という単純な話ではなくkintoneの力を最大限に発揮させて、導入企業の業務課題を解決し、企業価値を上げるシステム作りができるSIerが多く必要だと思っています。

ジョイゾーもその中の一社として今後もますます暴れまわります。

では、何が引っかかっていたのか。
それが何かがはっきりとはしていない部分があったのですが、このブログを書いていて思い出しました。

数年前、kintoneのアメリカ進出の頃、ある人とkintoneで世界を目指しましょうと話していました。
自分の中では「世界挑戦できたら確かに面白いし、夢が拡がる」と思っていましたが、目の前の業務に忙殺され、いつの間にかこの思いが薄れていたのだと思います。

「kintoneは世界に挑戦できるサービス」

これでした。

「kintone自体のサービスとしての魅力」、「青野社長のクラウドビジネスにかける覚悟への共感」、そして「世界に挑戦できる国産クラウド」

企業規模に関係なく国を超えてビジネスができるクラウドサービス。
そのクラウドサービスにコミットしたビジネスをしていく中で実績を重ね、弊社のような小さい会社でも世界への挑戦権を得れるところまで来たように感じてます。

そう考えるとますますワクワクしてきて、今いる仲間と共に世界に挑戦するのがとても楽しみでしょうがなくなってきました。

そして、そう思わせるのがkintoneの可能性なのです。

冒頭に書いたようにジョイゾーも9期が終わり10月から10期がスタートします。
世界に挑戦するにはまだまだ超えなければいけない壁が山のようにあります。
が、その一つ一つを乗り越えて、みんなでチャレンジしていくという冒険もまた楽しいはずです。

JOYZOはこれからも変わらずkintoneというフィールドでみなさんと楽しい冒険をしていきたいと思っていますので引き続きよろしくお願いいたします!!

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