kintoneのフィールドコード、初期値のままにしていませんか?

こんにちは、ジョイゾー新入社員の大木です。
突然ですがみなさん、

「kintoneでアプリを作成する際、フィールドコードを初期値のままにしていませんか?」

  • フィールド作成時に自動で入力されるのだから、わざわざ変えるのは手間がかかる
  • 今まで特に困ったこともないし、あえて変える必要はないのではないか

そのように考える人もいるかもしれません。
しかし、このフィールドコード、設定をしておくとkintoneの運用にとても便利なんです。

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フィールドコードとは?

そもそもフィールドコードとは、一体何のためにあるのでしょうか。
kintoneヘルプにはフィールドコードについて、以下のような記載があります。

  • フィールドを識別するための文字列
  • 自動計算機能の計算式やAPIで、フィールドを指定するために使用する

フィールドコードはフィールドを作成した際、基本的には作成したフィールドの種類に応じた名前が自動で入力されます。例えば、文字列(1行)フィールドであれば「文字列_1行_」、計算フィールドであれば「計算」といったフィールドコードとなります。

フィールドコード初期値の画像
(文字列(1行)、計算フィールド)

同じ種類のフィールドが複数ある場合には、「文字列_1行_0」、「計算_0」といったように、フィールドの種類名の後に連番で採番がされるといった形式になっています。

同じ種類のフィールドが複数ある場合のフィールドコード初期値の画像
(文字列(1行)、計算フィールド)

フィールドコードの設定は本当に必要?

以上のようなフィールドコードですが、多くの人は自動計算の設定を行う際に目にすることが多いかと思います。

自動計算では、フィールドをそのまま計算式に使用しますので、フィールドコードを設定しておくことで、自動計算を視覚的に分かりやすくすることができます。

しかしながら、フィールドコードを用いるものの、フィールド名が全く見えないというわけではありません。

自動計算にてフィールドを組み込む際には、以下のようなことが可能です。

  • 「フィールドを挿入する」から、フィールド名で検索をすること
  • 入力補助機能によって、フィールドコードだけでなくフィールド名も小さく表示すること

そのため、「フィールド名の検索や表示ができるのであれば、あえてフィールドコードを設定する必要は本当にあるのだろうか」と考える人もいるかもしれません。

自分自身kintoneを初めて触った際には、フィールドコードについて、「自動で入力されるのであれば、時間をかけてまであえて変える必要はないのではないか」と考えていました。

確かに、「ただアプリを作成するだけ」であれば、そのような考え方も一理あるかもしれません。しかしながら、その後の運用までを考えた際には、フィールドコードを定めておくと非常に便利です。

自動計算とフィールドコード

例えば、作成したシステムを運用する中で、自動計算の設定を少しだけ変えたいという時、以下の画像2枚のうち、どちらの方がメンテナンスをしやすいと思いますか?

フィールドコード初期値のままの自動計算設定の画像
図1
フィールドコードを変更した自動計算設定の画像
図2

上図の赤い四角で囲われている部分が、自動計算を設定しているフィールドです。
比較してみると、図2の表示の方がメンテナンスをしやすいだろうと考える人が多いのではないでしょうか。

設定画面やレコード作成画面上では、上図にもあるように、自動計算を設定したフィールドに設定した計算式が表示されます。計算式にフィールドを利用した際には、計算式の一部としてフィールドコードが表示されます

図1はフィールドコードを初期値のまま、図2はフィールドコードを自分で新たに設定したものとなっています。

自動計算で設定したフィールドと各フィールドとの繋がりの画像
(フィールドコード初期値)

例えば図1では、「数値」と「数値_0」を掛けるといったように表示がされています。この時、それぞれがどのフィールドに該当しているのかについては、小計のフィールドを見るだけでは分かりません。

紐づくフィールドを確認するためには、各フィールドの設定をフィールドコードに紐づくフィールド名が見つかるまで確認する、同じフィールドコードを計算式に入れ直して確認する、といった操作が必要になります。

フォームに配置されたフィールドの数が少なければまだ良いものの、フィールドの数が多ければ多いほど探すのは困難になります。

自動計算で設定したフィールドと各フィールドとの繋がりの画像
(フィールドコード設定済)

一方、図2のようにフィールドコードを自分で設定しておくことで、設定画面を見るだけで、どのフィールドが計算式に利用されているのかが分かります。そのため、メンテナンスの際には、「その都度各フィールドの詳細設定を見て確認する」といったような、余分な操作をする必要がありません。

このように、フィールドコードを設定することによって、後々運用していく中で自動計算の設定を少しだけ見直したいという場合にも、迅速に対応をすることが可能です。

フィールドコードの付け方

ここまでは、フィールドコードは設定をしておいた方が便利であるということを中心に記述してきました。
ここからは、その付け方について少しだけ紹介をしたいと思います。

フィールドコード名は特に難しく考える必要なく、ただ判別がしやすい名前を設定しておくだけで問題ありません。その都度名前を考えることに抵抗があるという方は、原則として「フィールド名 = フィールドコード」に設定しておくのがおすすめです。

フィールド名からフィールドコードにコピー&ペーストをする流れの画像

フィールド名をコピー&ペーストするだけなので、時間をかけることなく設定をすることが可能です。

非常に便利なこの方法ですが、注意点もあります。フィールド名は1アプリの中で重複して付けることが可能ですが、フィールドコード名は重複禁止となっている点です。

また、フィールドコードを付ける際には、以下のような点にも気をつける必要があります。

  • 先頭を半角数字にすることはできない
  • スペースを含んだフィールドコードは設定できない

フィールドコードの先頭を半角数字にして保存した場合、一番前に自動で「_」(半角のアンダースコア)が付与されます。

また、スペースを含んだフィールドコードを保存しようとした場合には、以下のように自動で設定が修正されます。

  • 先頭または末尾にスペースが含まれる場合は削除される
  • 上記以外の場合は「_」に置き換わる

その他のフィールドコードを設定する際の注意点や使用できる文字などについては、ぜひkintoneヘルプをご覧ください。

おわりに

今回はフィールドコードを設定することによる利点について記述しました。

フィールドコードを設定しておくことで、設定画面や入力画面を見るだけで計算式を確認することが可能になります。そのため、システム運用後のメンテナンス効率をより向上させることができます。

また、計算式が常に分かりやすく見えるようになっていることで、他の設定項目を変更する・データを入力するといった際に、計算式の修正が必要であることに偶然気づくこともあると思います。そのため、システムの運用から改善までのサイクルを早くすることにも役立つのではないでしょうか。

フィールドコードを初期値のままの方にしている方はぜひ、その後の運用まで見据えてフィールドコードを設定してみてください。

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