先日、あっとクリエーション株式会社 黒木様から「カンタンマップ for kintone」についてお話を伺いました。
カンタンマップ for kintoneとは、地図とkintoneを連携させるWebサービスで、不動産会社や行政の調査・点検など様々な業種で活用されています。

とても興味が沸きましたので、さっそく使い勝手を試してみました。機能編、活用例編の2本立てでご紹介したいと思います。まずは機能編です!

カンタンマップ for kintoneとは?

カンタンマップ for kintoneは、あっとクリエーションさんが提供しているkintoneとの連携サービスです。GPSと連動して使える地図アプリとkintoneを掛け合わせることで、外出先でもデータ確認・登録がスムーズに行えます。iPad・iPhoneのネイティブアプリが用意されており、App Storeからダウンロードして使用します。

代表の黒木さんは元々建設コンサルティング会社にお勤めで、「もっと効率的に現地調査できないか?」という考えがカンタンマップ開発に繋がったとのこと。iPadやiPhoneが普及してもそれを業務で活用するまでにはまだまだ至っていないのだと感じました。

カンタンマップ開発のきっかけ:阪神大震災での現地調査(あっとクリエーション株式会社Webサイト)

続いて、価格や機能など基本情報についてご紹介します。(2019年4月9日時点)

サービス名 カンタンマップ for kintone(Ver 1.0.4)
[あっとクリエーション株式会社]
試用版 1ヶ月無料(iPadまたはiPhoneが必要です)
購入方法 月額
価格(税抜き) 初期費用 200,000円
月額利用料 2,000円/1ライセンス
 
・kintoneスタンダードコースでのみ利用可能
・iPadまたはiPhone1台につき1ライセンス
・5ライセンスから契約可能
・導入後1年間無償サポート付き
機能一覧 ・kintoneデータの確認・登録
・ピンの色分け
・ピン表示のON/OFF
・ピンのお気に入り登録
・ピン詳細
・表示中一覧
・検索
・ピンからkintoneレコード詳細画面へジャンプ
・ピンの新規追加・削除・移動
・GPSとの連動により現在地を表示
・距離・面積の計測
・背景地図を航空写真へ切り替え
・背景地図の追加 ※背景地図の作成費用は別途見積り
・地図の拡大・縮小・スクロール
・Apple Maps・Google Mapsで開く
・地図画面キャプチャ保存
・複数のkintoneアプリを連携可能
・海外でも利用可能(kintone.comでも利用可能)
動作環境 iPad、iPhone(iOS 9.0以降)

注意すべき点としては、初期費用として20万円かかることと、利用する端末ごとにライセンスが必要となる点です。また、最小ライセンスは5ライセンスからとなっています。
なお、kintoneのライセンス数とカンタンマップのライセンス数が異なっても問題ありません。
(例)kintoneが100ライセンスで、カンタンマップが5ライセンス

また、月額購入なので短期的な利用もしやすくなります。
調査・点検業務の中には、3ヶ月単位など短い期間で定期的に発生する業務も存在します。登録したデータはkintoneからCSVファイルで書き出すことができますので、数ヶ月のみの購入でも対応できます。

準備

カンタンマップは、通常のkintoneプラグインと比べると少し設定完了までが長いですが、マニュアルに沿って行えば意外と簡単です。
※今回は体験版を利用しましたので、実際に契約した際には手順が異なる場合があります。

1.iPadまたはiPhoneを用意する
今回はiPadを使用しました。

2.サンプルデータをkintoneにインストールし、設定する
体験版の申込みは以下から行えます。
カンタンマップ for kintone(iPad・iPhone版)体験版申し込み(あっとクリエーション株式会社Webサイト)

体験版には以下3つのアプリが入ったアプリパック・カンタンマップ連携プラグインZIP・サンプルCSVが入っています。

[アプリ別config]・・・連携させるkintone情報や使用するアプリ番号などを設定するアプリ
[共通config検証]・・・カンタンマップの共通設定を行うアプリ
[顧客管理]・・・地図で利用するデータ

3.iPad(またはiPhone)でカンタンマップアプリをインストールし、設定する
App Storeから「カンタンマップ for kintone」をインストールします。

アプリを起動し、連携させるkintoneドメインなどの設定を行い、kintoneのIDとパスワードでログインすれば準備完了です。

機能

それでは、具体的にどんなことができるのか各機能について見ていきましょう。

kintoneデータをピンで管理

地図上に色とりどりのピンが立っています。このピン1つが、kintoneのレコード1つ分なのです。
ちなみにピンが立っている位置は、kintoneレコード内に保存されている「緯度」と「経度」情報を元に決められています。

ピンは、フィールドの値によって色分けできます。同じ位置に2レコード以上のデータが存在する場合はレインボー柄になります。
また、ピン表示のON/OFFは緑のスイッチで簡単に切り替え可能です。

データ確認・編集

地図上のピンから、kintoneデータを確認・編集することができます。データの確認方法は、ピン詳細・表示中一覧・検索の3パターンがあります。

【ピン詳細】
「ピン詳細」からデータの詳細を確認できます。
また、右上の「編集」ボタンを押すと同じ画面のまま編集ができます。

*「ピン詳細」で表示するフィールドは、[アプリ別config]アプリであらかじめ指定します。順番もそのまま反映されるので、業務に合わせて設定が行えます。

【表示中一覧】
「表示中一覧」では、現在表示中の範囲に存在するピンのみが一覧表示されます。
この中から表示したいデータを選択し、「ピン詳細」で詳細が見れます。

【検索】
検索ボックスでキーワード検索ができます。

*検索対象にするフィールドは、[アプリ別config]アプリであらかじめ設定を行う必要があります。
*完全一致じゃないと検索にひっかからないので、姓名などは別々のフィールドを用意して検索しやすくしておくと良いでしょう。

kintoneのレコード詳細画面へジャンプ

より詳細なデータの確認・編集を行いたい時は、kintone画面への切り替えが便利です。
ピンから出ている吹き出しをクリックすると、連携しているkintone環境に切り替わり、kintoneのレコード詳細画面が表示されます。編集はもちろん、再利用での新規作成やコメント機能などkintoneの機能をフル活用できます。
*なぜか体験版の[顧客管理]アプリのコメント機能は無効の設定になっています。

ピンの新規追加・削除・移動

ピンの追加や削除も地図上で簡単に行えます。

【新規追加】
ピンを追加したい場所で長押しし、必要な情報を入力するだけで追加ができます。
*「現在地」ボタンを利用すれば現在地での新規追加がスムーズです。

【削除】
「編集」画面の右下にある「情報を削除」ボタンでピンを削除します。

【移動】
編集中、ピンをドラッグ&ドロップで好きな場所に移動させることができます。

距離や面積を計測

計測モードでは、簡易な距離や面積の計測ができます。指で画面をなぞるだけですぐに数値が表示されます。

【距離】

【面積】

独自の地図データを重ねて表示

カンタンマップの標準背景はAppleマップです。背景は「航空写真」や「Appleマップ+航空写真」に切り替えることができます。

また、ゼンリン住宅地図や小学校区など独自の地図データを読み込めば、Appleマップの上にレイヤーとして重ねて表示することができます。

*独自の地図データを使用する場合は、カンタンマップ用にデータ変換する必要があります。詳しくは直接あっとクリエーションさんにお問い合わせください。

kintoneから新規データを登録する場合

kintoneから新しいレコードを作成する場合は、緯度・経度・URLフィールドへの入力が必要です。
*カンタンマップからピンを新規追加する場合は自動で入力されます。

URLは以下の形式で入力します。
https://{サブドメイン}.cybozu.com/k/{アプリ番号}/show#record={レコード番号}

緯度・経度は、「Geocoding.jp」などのWebサイトで住所を元に調べることができます。
また、あっとクリエーションさんにて「ジオコーディングプラグイン」という住所フィールドから緯度・経度に自動変換できるプラグインが販売されています。こちらを合わせて使うと入力の手間が省けそうです。
その他にもカンタンマップ用のプラグインが複数提供されているので、そちらも機会があればブログに書きたいなと思います。

感想

実際の業務に合った運用ができるように設定を行うには、それなりの時間とkintoneの知識が必要なのでは、と感じました。
しかし安心してください。「ピンの色分けはそうすれば良いか?」「吹き出しに何の項目を表示するか?」など、迷うところは初期導入時にしっかりとサポートしてくれます。今回私もブログに掲載するにあたっていくつか不明点を問い合わせしましたが、迅速丁寧に回答いただき、とても助かりました。
最初の設定は少し難しいですが、カンタンマップの操作自体はとても簡単なので、パソコンに慣れていない方でも抵抗感なく使用できると思います。

次回のブログでは、「カンタンマップ for kintone」~活用例編~をお送りします。

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