プロセス管理の条件不備の一例

簡単なようで難しい。難しいようで簡単というkintoneのプロセス管理。
設定の仕方によっては高度なプロセスやアクセス権を絡めた管理をすることができます。
プロセス管理を設定する際に、しっかりと図を書いてシミュレーションすることをお薦めしておりますが、今回はそれでも条件の不備だった場合、どのような現象になるか2パターンご紹介しようと思います。

分岐条件のどちらにも当てはまってしまう場合

さて、kintoneのプロセスに設定できる条件符号は、属性(フィールドタイプ)によって選択肢が異なります。
合計金額(計算フィールド)の条件符号は4パターンあります(自動で選択肢がセットされます)
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例えば10万円を基準にしている場合、どちらに10万円が入るかを明確に設定する必要があります。
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正:【合計金額】=100,000 かつ【合計金額】≧100,000の場合は⇒部長申請 または【合計金額】≦100,000の場合は⇒課長申請

誤:【合計金額】≧100,000の場合は⇒部長申請  または【合計金額】≦100,000の場合は⇒課長申請

この誤った設定の場合、「10万円は部長申請にも課長申請にも該当する」ということが発生します。
ですので、『課長申請』ボタンと『部長申請』ボタンのどちらも出現します。
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分岐条件のどちらにも当てはまらない場合

申請日(日付フィールド)の条件符号は6パターンあります。
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申請日を基準にしている場合、『申請日以降』なのか「申請日以前』なのかを明確に設定する必要がありますスクリーンショット_2015-11-29_16_47_24

正:【申請日】=当日 かつ 【申請日】<当日の場合は⇒課長申請 または【申請日】>当日の場合は⇒部長申請

誤:【申請日】<当日の場合は⇒課長申請 または 【申請日】>当日の場合は⇒部長申請

この誤った設定の場合、「申請日が当日だとプロセス自体が進まない」ということが発生します。
ですので、登録したとしても下書きのまま、課長申請および部長申請ボタンは表示されません。
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まとめ

この様に条件についてしっかりシミュレーションして、一度フローを確認してみることをオススメします。
思ったような動きをしていない場合は、なにか条件が抜けている、フローの流れの指定が間違っているなど簡単なミスの場合も多いので、テストユーザーを立てながら確認すると良いと思います!
プロセス管理は基本機能でありながらとても便利なので、ぜひお使い下さいね!

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