株式会社ヒナタオエナジー 様(取材当時)
https://www.hinatao.co.jp/hinatao_solar/
電力・ガスとサービスによるエネルギーサービス事業
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入金状況もkintone上で一元管理でき、料金計算から請求書発行までの一連の業務がkintone上でスムーズに流れるようになりました
◯kintone導入前はどのような形で業務をされていましたか?
当社は、マンションやビル等の屋上に太陽光発電システムを導入する太陽光エネルギーサービス「ヒナタオソーラー」を展開しています。
お客様にとって初期投資ゼロ、メンテナンスフリーで太陽光エネルギーを簡単に導入・利用できる第三者所有型(PPAモデル)を採用しており、環境対策をこれから始めるお客様のお手伝いをさせていただいています。
「ヒナタオソーラー」では、太陽光発電システムの発電量のうち、お客様が実際に使用した分のみを電気代として月々お支払い頂く形となっていますが、手作業による料金計算と請求書発行がオペレーション上の課題となっていました。
具体的な業務フローは、供給地点ごとに計測された発電量や売電量(電力会社への余剰電力販売)を計測し、契約ごとのサービス単価や基本料金、オプションの蓄電池サービス契約がある場合はそれも加味して料金を算出し、最後に請求書を発行するというものです。
契約種別やサービス単価はお客様ごとに異なり、計算ロジックは複雑に条件分岐しており、kintone導入前はお客様にあわせて都度適切な数式を貼り付けたエクセルを作成し、データを打ち込んで計算させた後、請求書を出力していました。
しかし、契約件数が増加するにつれてこの手作業での運用では、オペレーションミスも懸念されるようになりました。
料金計算から請求管理までの一連の業務に必要な機能を備えたシステムを、なるべく迅速に整備することが求められていました。
・料金計算と請求書発行の業務は全てエクセルベースで行われていた
・お客様ごとにエクセルを作成し、適切な数式を貼り付け、料金を算出するという労力のかかる運用を続けていた
・契約件数の増加に伴う作業負荷増に対し、手作業メインの業務スタイルでは対応の限界があり、オペレーションミスが懸念された
・お客様ごとに適切な料金計算ロジックをkintone上で簡単に設定できるようになった
・kintoneを活用することで人為ミスのリスクが大幅に低減された
・債権の回収状況を一元管理できる仕組みを構築した
◯kintoneでアプリを構築することで、どのような業務改善を図りますか?
エクセル上で行っていた料金計算と請求書発行を全てkintone上で完結させました。
今回開発した主なkintoneアプリは6つで、「発電量情報」「売電量情報」「契約管理」「請求管理」「顧客マスタ」「明細マスタ」となっています。
発電量や売電量などを登録した後、お客様ごとの契約情報と突合させて料金計算を実施し、債権データとして整備しています。
計算条件はkintone上で設定し、請求書作成ボタン一つで料金データがフォーマットに落とし込まれて請求書が出力されます。
以前のようにエクセルの計算シートをお客様ごとに人の手で細かな数式調整を加えて作成する必要はなくなりました。
入金状況もkintone上で一元管理でき、料金計算から請求書発行までの一連の業務がkintone上でスムーズに流れるようになっています。
業務をシステム化したことで作業時に気を使わないといけないポイントが減ったことも人為ミスの回避に繋がっています。
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◯ジョイゾーを選択したポイント
決め手の一つは開発のスピード感です。
今回の開発では、なるべく早く実装したいこと、将来の拡張や維持管理を考慮して、複雑なロジックや余分な機能を排除し、シンプルなシステムを目指すこと、この2点を当初から重視し、開発業者の選定に際しても考慮していました。
当社はシステムの完成形のイメージをある程度持っていたので、細かい要件整理や仕様固めに時間を費やすのではなく、開発の中身についてすぐに議論できる業者を求めていました。
今回はその意味で、ジョイゾーさんは理想的なパートナーでした。
2ヶ月という短納期もさることながら、ジョイゾーさんは徹底的に当社と同じ目線に立って、当社の希望に対して最短距離で実現するためのご提案を数多くしてくれました。
打ち合わせの際には、まるで当社の社員のように真剣に考え、手を動かし、まさにアジャイル開発を体現するようなスピードでkintoneを組み立ててくれました。
「課題や疑問は打ち合わせの場で解決」というジョイゾーさんの集中姿勢は開発プロセスに良い緊張感をもたらし、結果的に短期間で良質なシステムのアウトプットに繋がったのだと思います。
◯打ち合わせにおいて、Zoomの対応にどのような印象を持たれましたか?
初回の打ち合わせ以外は全てオンラインでしたが、特に問題はなかったです。
◯今後の展望について教えて下さい
今回の開発でエクセルベースからkintoneベースの業務スタイルへの切り替え効果を実感できたので、これからもkintoneを軸とした業務効率化に引き続き取り組んでいきます。例えば料金計算のためのデータの打ち込みなど、手作業に留まっている業務プロセスがまだ残っていますが、それらをkintoneに統合して自動化していくことを今後の改善テーマとして持っています。
また、予実や資産の管理といった業務もkintoneの活用範囲を拡張していく中でカバーしていき最終的には、kintone上で「ヒナタオソーラー」のバックオフィス業務の全てを完結できる体制を構築できればと考えています。
利用人数 | 3人 |
利用部門 | 再生可能エネルギー推進部 |
利用端末 | PC(Windows) |
カスタマイズの有無 | なし |
連携サービス | RepotoneU、krewData |
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