こんにちは、SIチームの笹川です。今回は、kintoneをこれから導入するお客様に必ず案内している「サブドメイン」についてご紹介します。
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1.kintoneの「サブドメイン」とは?
kintoneを申し込むと、メールでログイン用のURLが送られてきますね。URLは「 https://○○○.cybozu.com 」という構成で、○○○の部分が環境ごとに固有になっています。
この○○○の部分こそがサブドメインです。

はじめはランダムな英数字で構成されていますが、実は変更することができるんです!
そのままでも問題は無いのですが、覚えやすいURLにすることで、サブドメインの入力間違いを防いだりと、管理がしやすくなります。個人的には、名付けをするような感覚なので、kintoneに愛着が湧く効果もあると思っています。
サブドメインは「cybozu.com共通管理」や「サイボウズドットコム ストア」から簡単に変更できます。詳しい操作方法はヘルプページをご覧ください。
公式ヘルプ:サブドメインを変更する
2.準備なしに変更すると困ったことになる?
「知らなかった、さっそく変更しよう」と思ってくれたそこのあなた、ちょっと待ってください!
すでにkintoneが運用に入っている場合は、急に変更してしまうと困ったことになります。特に、次の点に注意です。
- 旧URLは即座に無効化: リダイレクト機能はないので、ブックマークやメール内のリンクはすべてエラーになってしまいます。
- 強制ログアウト: 全ユーザーが新しいURLでログインし直す必要があります。モバイルアプリも再設定が必須です。
- kintone内のリンク切れ: お知らせ掲示板やアプリの説明欄などにアプリへのリンクを張り付けている場合、すべて手作業で貼り直さなければいけません。

3.プラグインや連携サービスへの影響
プラグインや連携サービスを利用している場合は、さらに注意が必要です。
メーカー側ではサブドメインに対してプラグインが使えるように管理されていることが多いです。
▽例1:ジョイゾーのプラグイン

▽例2:レポトン

そのため、メーカーに事前に連絡をしないままサブドメインを変えてしまうと、プラグインが正しく動作しなくなってしまいます。
一方、連携サービスでは、管理画面で接続先のURLを指定するようになっていることが多いです。
▽例3:フォームブリッジ

そのため、メーカーへの連絡は不要ですが、自分で変更後のドメインに修正しないと、正しく動作しなくなってしまいます。ヘルプページが用意されているか確認し、あれば参考にすると安心です。
例)kintoneのサブドメイン変更時にFormBridgeで必要な対応
また、YoomなどのiPaaSやRPAを利用している場合も同様に、設定変更が必要です。
ツール側に登録しているkintoneの接続情報や、APIリクエストの送信先URLを新しいドメインに更新する必要があります。これを忘れると外部サービスとの連携がすべて遮断されてしまいます。
4.後悔しないための事前準備チェックリスト
さて、ここまで読んでいただいて、日頃はあまり意識することの無いサブドメインが、実はとても重要な役割を担っていることがお分かりいただけたかと思います。
冒頭でサブドメイン変更について「必ず案内している」と言いましたが、その理由は、運用が始まる前に変更するのが一番確実で安全だからです。
とはいえ、「もう運用に入っているけれど変更できることを知らなかった…今から変えたいよ!」というあなたも、ちゃんと準備をして挑めば大丈夫です。
そんなあなたのためのチェックリストを用意しました!
- 1.社内への周知
社内に切り替えのタイミングを周知する - 2.実施タイミングの検討
周囲への影響が少ない時間帯や曜日に行うのがおすすめ - 3.お知らせ欄やアプリの説明、ラベルなどのリンクの見直し
何処にリンクを貼っているかをリスト化し、変更後に正しいリンクに修正する - 4.利用中のプラグイン・連携サービスを整理する
・メーカーに連絡し、変更することを伝えて対応すべき内容を確認する
・どのアプリにどのプラグイン・連携サービスが使用されているか確認する
・自分で設定変更が必要な箇所をリスト化し、変更後にもれなく対応する - 5.環境のバックアップ
旧環境の設定画面に入れなくなってしまった時に備えて、書き出せるものは変更前に設定の書き出しを行う
ポイント①:リスト化してみたところで作業量が多いことが分かったら、優先度の高いものから順に対応していく、作業を分担するなど事前に計画を立てましょう。
ポイント②:プラグインや連携サービスは、こんな場合に備えて管理アプリを作成し、問い合わせ先やヘルプページがすぐ分かるようにしておくと便利です。
5.変えるなら今!
運用が長く、使い込みが進むほど変更するために気にしなければいけないことが増えてしまいます。
理想は導入初期に変えてしまうことですが、もし後から変えるなら、このチェックリストを片手に慎重に進めましょう!
補足:思わぬところに落とし穴!こんな影響も…
- JSカスタマイズに注意:コード内にURLを直接書いている場合、処理が失敗してしまいます。対策として、普段から location.host を利用して動的にドメインを取得する書き方や、相対パスでの記述をするようにしましょう。
- SAML SSOの切断: 外部認証を利用している場合は、IdP側の設定変更も同時並行で行わないと誰もログインできなくなってしまいます。SSOを使っている会社は、情報システム部門など「認証側の設定を変えられる人」と連携して作業しましょう。
- 自動採番のリセット: krewDataなどで「ドメイン単位」の採番をしている場合、サブドメインが変わると設定がエラーになってしまいます。再設定の必要がありますので、継続した番号で採番するために現在の値を控えておきましょう。

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