こんにちは!ジョイゾーのkintoneおばちゃんです。
今月も日曜の朝からお騒がせです。
7月アップデートは追加機能が沢山あり過ぎて、どの機能をタイトルに入れようか選べませんでした。そのくらい、内容の濃いアップデートとなっています。
ひとつずつ整理していきたいと思いますので、お付き合いいただけましたら幸いです。
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kintone 7月の主なアップデートを検証
3.文字列複数行フィールドが空欄かどうかの絞り込み条件が追加されました!
4.プロセス管理をAIと対話しながら設定できるようになりました!
5.アプリアクションのボタンを必要な時にだけ表示できるようになりました!
では、さっそく見ていくとしましょう!!
1.新しいポータルを目的別に作れるようになりました!
従来のポータルとは別に、kintoneシステム管理者が、2枚目以降のポータルを作成できるようになりました(下図のようにタブが増えていく感じです)。しかも追加したポータルは、表示したい情報の内容やレイアウトが結構自由にデザインできるようになり、用途に応じたポータルをサクっと作成していけるのが楽しいです。

▼ポータル画面右上「・・・」のメニューに「ポータル管理」が追加されました。

▼「ポータル管理」画面で新しいポータルを作成します。

▼上図「ポータル管理」画面の「表示設定」タブでは、作成したポータルの表示順を変えることができます。また、組織ごとにログインしたユーザーの最初に表示されるポータルを選択することもできます。
※例えば、営業チームのメンバーがログイン直後にkintoneを開いた際に、「営業チームポータル」が最初に表示されるように設定できます。

▼同じく上図「ポータル管理」画面の各ポータルの歯車をクリックすると当該ポータルのデザイン画面となります。
画面左のレイアウト設定には5つの「ウィジェット」が用意されています。
①アプリのフォームを作成するときのように、追加したいウィジェットをドラック&ドロップでポータル画面に配置します。
②さらに各ウィジェットの中の設定は歯車マークから設定画面を開きます。

▼例えば「リッチテキストウィジェット」では、各種テキストで文章を書いたり、下図のようにファイルを添付したり、表を挿入することができます。

▼「指定したアプリウィジェット」では、ショートカット化したいアプリを選んでギャラリー(アイコンボタン)形式で並べたり、(従来のポータルのアプリ欄のように)リスト形式で並べたりの指定を行います。

👉新しいポータル機能のチェックポイント(2025.7.7 現在)
・2枚目以降のポータルは、現在のところ、PC版でのみ表示されます。
・ライトコースを契約中の環境では、2枚目以降のポータルを作成できません。
・現在のところ、追加できるポータルは3枚までです。
・ポータル画面にユーザーごとのアクセス制限は付けられません。
・「1枚目のポータルについても、今後機能改善を行なわれる予定」との事です。
(楽しみですね)
2.複数のキーワードでアプリを検索できるようになりました!
「研修に参加する時に見てもらう「よくある質問」などをまとめたアプリがあったんだけど、名前なんだっけ?」アプリの整理が下手な私は自分が作ったアプリ名を忘れて・・こんな状況に陥ります。
▼思いつくままにキーワードを入力して検索しても、これまでは「入力したキーワード全体が含まれるアプリを検索に行ってしまう」となり、探しているアプリに、なかなかたどりつけませんでした。

▼今回のアップデートで、複数のキーワードをスペース区切りで入力すると、「複数のキーワード」として検索できるようになりました。

アプリが沢山ある大規模なkintoneシステムではとても助かりますね。
3.文字列複数行フィールドが空欄かどうかの絞り込み条件が追加されました!
▼「お問い合わせアプリで対応内容欄(文字列複数行)が、未だ空欄のレコードをまとめて確認したい!」と思っても、これまでは絞り込みの条件に空欄か否かの選択肢がなく「あれ?」となりました。空欄かどうかの絞り込みは、あるようでない条件だったんですね。

▼文字列複数行フィールドが空欄かどうかを絞り込み条件として設定できるようになりました。該当のレコードの確認がスムーズにできるようになって、個人的に結構うれしい機能追加です。

👉上記、一覧画面の絞り込み条件の設定だけでなく、以下の設定画面でも利用が可能です。
・集計ダイアログ/グラフ設定画面での絞り込み条件
・リマインダーの条件通知設定画面での通知の条件
4.プロセス管理をAIと対話しながら設定できるようになりました!
kintone AIラボに「プロセス管理設定AI」が追加されました。
「プロセス管理」設定画面でAIに実現したい業務や要件を伝えると、AIがフォームの設定情報を読み取った上で業務フローやプロセス管理の設定を提案してくれます。そして提案内容はワンクリックで設定画面に反映されました!
▼プロセス管理AIを利用するのは
①画面右上の歯車(設定)メニューより「kintoneAI管理」を選択します。
②kintoneAI管理画面>kintonAIラボ>「プロセス管理設定AI」にチェックをいれます。
③プロセス管理設定AIを利用したいアプリのプロセス管理設定画面を開くと、「AIで設定」ボタンが表示されます。

▼さっそく「AIで設定」ボタンをクリックすると、下のような画面が表示されました。画面左側でAIと会話していきます(右側のもやもやっとした「プロセスフロー図」が気になりますが)まずは頭を整理して相談事を入力します。

▼お問い合わせ画面で「よくある質問(FAQ)」に登録してよいかのおうかがいを申請するフローをAIに相談してみました。
次のようなやりとりがありました。

▼最後の質問に答えると、右側のもやもやっとしていた「プロセスフロー図」の欄にはっきりとフロー図が表示されました。

▼上の画面の「この内容を設定に反映」ボタンをクリックして、プロセス管理設定画面に戻ると・・おやおや!?プロセス設定が自動的に完了していました!

👉プロセス管理設定AIのチェックポイント
・以下の場合は、kintone AIラボのサービスを利用できません。
‐開発者ライセンス
‐ライトコースでのご契約
‐試用期間中
・すでに設定されているプロセス管理画面では「AIで設定」ボタンは表示されません。
・現時点では一部の設定(「アクションを実行できる条件」等)には対応されていません。
5.アプリアクションのボタンを必要な時にだけ表示できるようになりました!
アプリアクションの設定で、アクションボタンを表示する条件として、フィールドの値やステータスを指定することができるようになりました。
▼これまでは、「対応完了」となった場合に「よくあるご質問アプリ」にアクションするための「FAQに登録する」のボタンが、まだ「対応中」のお問い合わせ画面にも表示されて、ヒヤヒヤしていました。

▼今回のアップデートで、対応が「完了」となったレコードにだけアクションボタンが表示されるようになりました(「対応中」のときには下図のようにアクションボタンが非表示となります)。これで、「必要なシーンで押してほしいアクションボタンを表示する」ことが可能になりました。これも嬉しいですね。

まとめ
本当に今月のアップデートは機能てんこ盛りでして、長文をここまで読んでいただいてありがとうございました。
今までありそうでなかった機能あり、まったく予期していなかった機能ありでして、どの機能もお試し環境で、確認していくのがワクワクして楽しかったです。
嬉しい機能追加を上手くお伝えできていたら幸いです。
アップデートも熱いけど、外も暑いです!頑張って夏を乗り切りましょう!

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