2025年のkintone AIアップデートを振り返る
2025年は、kintoneにAI関連の機能が段階的に追加された一年でした。
検索、要約、分析、設定レビューなど、
日々の業務を支援するAI機能が少しずつ広がっています。
AIを使わなくても業務は回ります。
それでも、使ってみると「これは地味だけど助かるな」と感じる場面
が増えてきました。
来年もきっと、さらに一歩踏み込んだAI機能が増えていくはず!
そのときに備えて、おばちゃんと一緒に2025年に提供された
「kintoneのAI関連アップデート」をゆるっとおさらいしてみませんか?
※各機能の詳細(設定・利用方法等)については、
これまで公開してきた月次アップデート記事のリンクを貼っておりますので、
ご参照いただきますと嬉しいです。
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2025年のAI関連アップデート概要
| 月 | アップデートされた機能 | 詳細 |
|---|---|---|
| 4月 | ●kintone AIラボ AI機能を試すための入口として「kintone AIラボ」が提供されました。 検索AIやアプリ作成AIなど、今後のAI機能展開の基盤となる位置づけです。 | ▼ |
| 7月 | ●プロセス管理設定AI プロセス管理の設定を、AIと対話しながら進められる機能が追加されました。 設定作業そのものだけでなく、業務フローを考える過程を支援するAIという印象です。 | ▼ |
| 9月 | ●スレッド要約AI/kintone MCPサーバー スレッド要約AIにより、長いやり取りの要点を把握しやすくなりました。あわせて、生成AIとkintoneを安全に連携するための基盤として、kintone MCPサーバーの提供も始まっています。 | ▼ |
| 10月 | ●レコード一覧分析AI/検索AIのモバイル対応 蓄積されたレコードをAIが分析・要約する機能が追加されました。 また、検索AIがモバイルアプリからも利用可能になり、利用シーンが広がっています。 | ▼ |
| 12月 | ●アプリ設定レビューAI アプリ設定をAIが俯瞰的にチェックし、改善ポイントを提示する機能が提供されました。 設定に不安を感じやすい場面で、第三者視点を補う役割を担います。 | ▼ |
ちょっと物足りないですかね。もう少し、じわっと見て行きましょうか。
4月|kintone AIラボ

「AIに触る場所」が用意された
2025年のAI関連アップデートは、
kintone AIラボの登場から始まりました。
ここがkintone AIのスタート地点でした。
この時提供されるのは「検索AI」と「アプリ作成AI」でした。
kintoneの検索AI

アプリ名やフィールド名を正確に覚えていなくても、ふわっとした聞き方で、
各アプリの横断的な情報を報告書のようにまとめて整理してくれます。
アプリ作成AI

やりたいことや目的をもとに、
アプリ構成のたたき台を考えてくれるAIです。
▼詳しくはこちら
【kintoneおばちゃん深堀シリーズ】 「kintone AIラボ」で何が起きる!?
7月|プロセス管理設定AI

プロセス管理をAIと対話しながら設定
夏に登場したのが、プロセス管理設定AI。
AIと対話しながら、
プロセス管理の設定を進められる機能です。
プロセス管理って、
操作が難しい以前に、
どう考え始めればいいかが分からない
という場面がとても多い。
この機能では、
ステータスの流れや分岐を
AIが整理しながら提示してくれるので、
「設定の相談相手がいる」感覚がありました。
あの「設定画面」で一人フリーズしがちな人ほど、
ありがたみを感じやすいAIだと思います。
▼速報!kintoneおばちゃんの【2025年7月kintoneアップデート情報 】
【AI機能】プロセス管理をAIと対話しながら設定できるようになりました!
9月|スレッド要約AI/kintone MCPサーバー
スレッド要約AI

「読む前のしんどさ」を減らすAI
スレッド要約AIは、
長く続いたコメントのやり取りを
『スレッドを要約』のボタンひとつで大事な要点を
シュッとまとめてくれるんですね。
これをコピーしてスレッドのトップに貼っておいたりすると、
「え!?そうだったの?」が減って、とても便利になりました。
生成AIと連携できるkintone MCPサーバーの提供を開始


生成AIと連携できるkintone MCPサーバーは、
kintoneと生成AIを安全につなぐための基盤です。
これまでは連携方法やセキュリティ面がハードルになりがちでしたが、
kintoneの情報をルールを定めたうえで、
生成AIと連携できる仕組みが整ったという感じですね。
今後のkintoneにおけるAI活用を支える、土台となるアップデートです。
設定は、当初なんのこっちゃわからなかったおばちゃんは、
サイボウズ社の倉林さんのnoteを参考にさせていただきました。
あっという間の簡単な設定で、kintoneと生成AIがつながりました!
▼(おばちゃんでもわかる!)倉林さんのnote
kintone MCPサーバー触ってみた【最後に追記あり】
▼速報!kintoneおばちゃんの【2025年9月kintoneアップデート情報 】
【AI機能】スレッド要約AI:スレッド内の投稿を要約できる機能
【AI機能】生成AIと連携できるkintone MCPサーバーの提供を開始
▼速報!kintoneおばちゃんの【2025年10月kintoneアップデート情報 】
kintone MCPサーバーでアプリ設定情報の更新と添付ファイルダウンロードが可能になります
10月|レコード一覧分析AI


「眺めて終わる一覧」を「次の一手」に変える
10月に登場したのが、レコード一覧分析AI。
大量のレコードをAIが分析し、傾向や特徴を言葉にしてくれる機能です。
「情報をどれだけ蓄積しても『次の一手』が見えてこない」と、
昔お客様に嘆かれて当惑したことがあります。
確かにレコード一覧を眺めるだけでは
なにも見えてきません。
この「レコード一覧分析AI」は、
レコード一覧の個々のレコードデータを参照し、
トピック分析、特徴的なレコード抽出、要約文章
の作成などを行ってくれます。
▼速報!kintoneおばちゃんの【2025年10月kintoneアップデート情報 】
【AI機能】レコード一覧分析AI:レコード一覧上のデータを元に分析や要約ができます
12月|アプリ設定レビューAI

設定を「客観的に見る」ためのAI
年末に登場したのが、アプリ設定レビューAI。
おばちゃん個人としては、
今年のAIアップデートの集大成だと思っています。
アプリ設定レビューAIは、
アプリの設定内容を自動で点検し、
改善提案をしてくれる仕組みです。
kintoneは設定項目が多いので、
「どこをどうチェックしていいのか分からない」
と感じたことはありませんか?
このAIは、
フォームレイアウト、フィールド構成、アクセス権、通知設定など、
アプリ全体の設定を横断的にチェックして、
具体的な改善ヒントを示してくれます。
※残念ながら、プロセス管理は対象外のようです。
設定って、動いていると
「これでいいや」になりがち。
でも第三者(しかもAI)に見てもらうと、
自分では気づかなかったクセが見えてきます。
人に言われると身構えることも、
AIだと素直に受け取れる。
…頑固なおばちゃんだけでしょうか?笑
▼速報!kintoneおばちゃんの【2025年12月kintoneアップデート情報 】
【アプリ設定レビューAI】AIにkintoneアプリの設定をレビューしてもらいました!
まとめ
2025年のkintone AIは、
「AIがすべてを自動化する」というより、
人の判断や作業をサポートする存在として広がってきた印象があります。
アプリやデータが増え、運用の整理に課題を感じている
kintone担当者にとって、心強いサポーターだと思います。
今後も、現場に寄り添う形で進化していくことを期待して・・・
みなさま、どうぞよいお年を!!
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